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CAUTION

当作品は18禁です。
18歳未満の方、801という言葉に嫌悪を
持たれるお方は閲覧しないようにして下さいー。






夕食も終え、各々が割り振られたテントの中へ眠りにつこうとしていた頃、カーマインはほんの少し夜の到来に怯えていた。
ちなみに夕食時、約二名ほどが包帯を分厚く巻かれ、いつもだったら絶対にカーマインとアーネストを同じテントや部屋に
割り振らないウェインが率先して二人を同室に宛がったのは言うに及ばずか。それはともかくランプの明かりしかない密室の
端っこでカーマインはアーネストに背を向けて恥ずかしそうにしている。夕刻時はそれこそ自分は平常ではなかった。
だから、大人な一面を覗かせたアーネストに素直に甘える事が出来たが、落ち着いてしまった今ではこの後に待ち構える
行為に僅かばかり躊躇いがあった。また、この間のように恥ずかしくて痛い思いをしなければならないのかと。確かに、慣れて
しまえば心地よいとは思う。けれど、痛い以上に己のはしたない姿を自分にとって特別な人間に見られるというのは何と言うか
堪らない。だが、アーネストはそれこそを望んでいて。今まで沈黙を保っていたものの、そっと背後からカーマインを抱き寄せた。

「・・・・・・・・・・・・・あっ」
「安心しろ、そう酷くはしない」
「あ、でも・・・・・・・・・・」
「それとも、酷く・・・・・痛くしてやろうか?」

にやりと見慣れた意地の悪い笑みで問われた言葉にカーマインはぷるぷると大きく頭を振った。以前以上に痛いなんて、耐えられ
そうもなくて。そっと背後の自分を抱きしめる男の顔を見遣った。やはり底意地の悪い表情。けれど、今は何処かそれに安堵する
自分がいることに気づき、カーマインは首を傾いだ。

「そう、怯えるな。言ったろう今夜は甘やかしてやると」
「・・・・・・・本当、か?」
「・・・・・くどい」
「・・・・・でも、声が聞こえるかも・・・・・・」
「そんな事、お前が我慢すればいいだけだろう・・・・・と、言いたいところだが今日だけは特別だ」

アーネストは自分の上着を軽く肌蹴て見せると肩を指差す。意味が判らずにカーマインは更に首を傾げている。

「声を漏らしそうになったら俺の肩を噛め」
「・・・・・・・・えっと、でもそれじゃ・・・・痛いだろう・・・・・?」
「他人を気遣ってる場合か?別にあられもない声を周りの連中に聞かせたいなら無理は言わんが?」

その言葉にはうっ、とカーマインも息を詰まらせる。それからアーネストの愉快そうな表情をまじまじと見遣って、軽く息を吐くと
差し出された肩に試しに唇を寄せ、軽くだが噛んでみる。アーネストの涼しい顔は全く損なわれず、カーマインは我知らず安堵した。
しかしそれも束の間。グイ、と強い力でジャケットを剥ぎ取られ、トンと床に倒される、前にペンダントを中指一本で掴まれて。
首が絞まる事はないものの斜めに傾いた身体をたったそれだけに支えられれば多少なりと苦しい。一体何のつもりかと詰まる息の中
様子を窺えば、アーネストは金色のペンダントにそれは淫らに紅い舌を這わせる。ねっとりとまるで愛撫でも施すかのように。
それを真正面から見据えるカーマインは特に自分が何をされたわけでもないのにピクンと小さく身体が跳ねるのを感じた。
そんなカーマインにアーネストは密かに笑い、彼の所持品を舐りながら、先ずは視覚的に犯していく。呼吸が少し乱れたのを
聞き取り、漸くアーネストはペンダントから口を離し、パチンと留め金を外しそれを取り去る。床に投げ置かれたそれは捕食者の
唾液でランプの明かりに照らされぬらぬらと妖しく光る。カーマインは居た堪れずそれから目を逸らした。

「・・・・・・どうした?」

首ごと視線を逸らしたカーマインにアーネストは分かっていながら意地悪く問う。それに抗議しようとカーマインが此方を向いた瞬間に
噛み付くように口付け、その勢いのまま床に引き倒す。背中を打ちつけ、んっと呻いた細い肢体には気も留めず、深く口腔を犯して。
粘着質な水音を響かせながら、カーマインの服の上から胸を弄り、腹を撫でる。そのまま服の合わせから硬い指先を潜らせて
胸の上まで邪魔な布を捲り上げた。ついで細い頤をツと舌先で辿りながら可愛らしい耳朶を時折強く歯を立てながら食み、
首筋を下る。痛みと柔らかさを交互に味合わされ、カーマインの吐息は次第に熱の篭もった濃厚なものへと変貌していく。
それを鼓膜で拾って自分の頭を引き寄せるためか、それとも遠ざけるためか細い指先を伸ばしてきたカーマインのそれを
アーネストは口に含む。吸い付いて噛み付いて一本一本丁寧に。その間にアーネストの指先は自分の組み敷く青年の胸を
彷徨い出す。滑らかに撫で、引っ掛かりを捉えると掠めるように愛撫と言うにはあまりに緩くそこに触れた。

「・・・・・・・・ぁ」

小さく漏れた吐息混じりの甘い声にアーネストは今まで咥えていたカーマインの指を離し、尖ってあたかも触れて欲しいと主張して
いるかのような淡い飾りを敢えて無視して白い肌に所有の痕を刻んでいく。吸い上げて出来た朱色の花弁にも似た鬱血を見届けると
満足げに紅玉の眦を細めた。次々に飽きる事もなく、痕をつけてカーマインの肌理の細かい肌を下りながら制していく。いつしか
散った桜の花弁が降り積もったかのように自らが刻んだ所有印で埋め尽くされたカーマインを見下ろすとアーネストの口角は
優しく上がる。それは予兆。柔らかな笑みとは似つかわしくない行為に及ぶと。カーマインが気づいた時には遅く、無慈悲な指先は
僅かな光を弾くレザーパンツの上から強く中心を擦り上げる。突然の強い刺激にカーマインの身体は大きく跳ね上がり。

「んあっ!・・・・・あ、あぁ・・・・・・」

悲鳴を上げた。高らかに艶やかに。逃げるように捻られた肢体をアーネストは力尽くで押さえつけながらも緩々と直に触れる事なく
カーマインの反応を示し出した欲を緩急をつけて苛め抜く。布越しではどうにももどかしくて、それでも確かに熱を煽るその蠢きに
悩まされ漆黒の小さな頭はいやいやをする子供のように何度も頭を振って身を孕む快楽から逃れようとするが、そうそう上手く
行くわけもなく。熱は徐々に積み重なって、けれど決定的な刺激をくれぬ意地悪な指先に焦れたカーマインは無意識にアーネストの
硬い手のひらに自分の腰を押し付けていた。そんなはしたない真似をしてしまったカーマインは色違いの瞳に涙を浮かべる。
その涙すら自分のものだと言うようにアーネストは一滴も零さぬように塩辛い雫を唇で受け止めた。

「・・・・・ん、ふ・・・・・はっ、苦し・・・・・」
「・・・・・・・・楽になりたいか?」

苦しげに眉根を寄せる美貌にアーネストは嬉しそうに微笑みながら、蠢く指先の動きは止めずにいっそ優しすぎるほどの穏やかな
声音で微かに瞳を開いたカーマインに問えば、小さく頷かれる。それにさも仕方ないとでも言いたげに双眸を伏せると、布地を
押し上げて解放を乞うカーマインのそれを下衣を引き下ろし、直に触れ強く扱く。途端に過敏に反応するカーマインへアーネストは
初めに約束した通り自らの肩を差し出してやる。わけも分からず喘ぐカーマインに短くアーネストは告げた。

「噛め」
「・・・・・あ、ぅん・・・・ふくぅ」

今にも大声を出してしまいそうになっているカーマインはもうアーネストの痛みなどに構っておられず、言われるままに白く
しっかりした肩に噛み付いた。きつく歯を立て、ぎりぎりと肉に沈むそれはやがて皮膚を破りアーネストの肌に血を滲ませる。
しかしそんな事には頓着せずアーネストはとろとろと止め処なく流れ落ちる蜜を絡めながら硬さを増すカーマインの熱源を爪を立てて
先端を爪弾いた。その瞬間。

「ふうっ、・・・んふぅ、ん、んんっ・・・・!」

素直なそれは白濁を溢れ出させる。甘やかな嬌声はアーネストの肩の傷に飲み込まれて。暖かいぬめりを受けた手の甲をそれは
愛しげにアーネストは舐め上げる。カーマインの方が照れた。止めさせようとアーネストの手を取れば。

「・・・・・欲しいのか?」
「・・・・・・・・えっ?」

何を思ったのかアーネストはカーマインの蜜を纏った指先を桜色の艶かしい唇に擦りつけ、ついで小さな赤い舌が覗く口の内へと
己の節くれの目立つ、けれど男のものにしては細く綺麗な指先を突き入れた。そのまま逃げ惑う舌を人差し指と中指で挟み込み
呻くカーマインの舌に蜜を絡ませる。異物感と初めて口にするものの味にカーマインは再度生理的な涙で瞳を飾った。

「・・・・・・・自分のモノの味はどうだ?甘いだろう・・・・・?」
「・・・・・・んん、や、だ・・・・・・・嫌」
「・・・・我侭な奴だな、カーマイン」

ここに来て漸く呼ばれた名にカーマインは目を見開いて、不思議そうに顔を歪めた。それにアーネストは未だ捉えたカーマインの
舌を解放してやり、彼の唾液に濡れた指先をそのまま既にヒクついている可憐な蕾へと押し付ける。きゅとまだ入れられていないのに
蕾は萎まり、アーネストは喉を鳴らして愉快そうに笑った。

「お前のここは欲に素直だな」

可愛いぞ、と耳元で囁いて気が逸れた隙に緩んだそこへ指を押し入れた。内側の弾力を確かめるように蠢き、襞をからかうように
構ってやりながら痛いと小さく不満を漏らすカーマインの唇を今度は自分のそれで啄ばんで宥めると徐々に蕾を犯す指を増やし
慣らしていく。濡れた音が響くようになってずるりと強くそれを抜き去った。今まで食んでいたものがなくなり、寂しいと訴えかける
ようにヒクつくカーマインの蕾を最後に愛しむように撫でるとぐったりと床に身を預けきっているカーマインの上体をアーネストは
片腕で起こし、自分の膝に軽い体重を乗せた。

「・・・・・・あ、何・・・・アーネスト・・・・・」
「寝たままでは肩を噛み辛いだろう・・・・?」

言ってアーネストは先ほど血を溢れさせた肩口へと無理やりカーマインの顔を押し付ける。口に広がった鉄錆びの味にカーマインは
眉間に皺寄せた。不味いとかそういうわけでない。血を流させてしまった事に気まずさを覚えたから。しかしそんな物思いは次に
身体を持ち上げられて下ろされた時には吹き飛んでいた。カーマインの蕾にはアーネストの高ぶった熱が突き進んできていたから。

「んむぅ・・・ん、んふぅ、ぃっく」
「・・・・・・・・・・・ッ!」
「んぁ、アーネ・・・・んく、ふうっ・・・・・」

がり、と身を貫かれる熱の熱さとその痛みを耐えるためにカーマインはアーネストの肩に深く噛み付いた。声が飲み込まれ、
溢れた血がカーマインの口中を知らず濡らしていく。アーネストも流石に痛みを感じ僅かに眉を顰めたが、込み上げる悦楽に
持って行かれそうになるのを抑えるのにちょうどいいと口の端に哂いを浮かべた。細い肢体を力の限り抱きしめる。
そうすれば肩に食い込む噛み締める歯の強さは更に深まって。

「・・・・・・いいぞ、カーマイン・・・・もっと強くてもいい」
「ん、んっ」

カーマインとしては力を緩めようとしているのだが、アーネストの下からの突き上げにそうも言っていられない。ただ、テントの外に
あられもない声が聞こえぬよう、どぷどぷと次から次に滴る血を半ば吸うようにして堪える。白い肌をアーネストだけに留まらず
カーマインまで紅く濡らしだし、その凄惨で淫靡な彩りに目を奪われるようにしてカーマインが過ぎる快楽に意識を手放すその時まで
腕に抱いたその存在を愛し続けた。






◆◇◆◇





「・・・・・・おい、大丈夫か」

結局、空が白むまで続いた行為の翌朝。かなり無理をさせられたカーマインはアーネストに手伝ってもらわねば起き上がる事も
出来ず。そうなる原因を作った男に頼らねばならない理不尽さにカーマインは内心息を吐くが差し出された手を掴み、起こして
もらう。強く引かれすぎた細い身体はアーネストの厚い胸板に受け止められた。ふとカーマインは目の前の白い肌に紅い液を
見咎め、驚いたようにアーネストの顔を見上げた。

「あ、これ・・・・・」
「・・・・・大した傷じゃない」
「でも、血が・・・・・見せてみろ」

言うが早いかカーマインはアーネストの服を引き剥がすようにして血を溢れさせる肩口を見遣った。そこには自分が意識して
いなかったとはいえかなり酷い傷を作り出してしまっていて。何故、手当ての一つもしなかったのかとアーネストを睨みつけるが、
涼しい顔で彼は言い放つ。

「こんな傷、舐めれば治る」
「・・・・・舐めるって、この位置じゃ自分で舐められるわけ・・・・・・!?」
「確かに俺は舐められんが・・・・・」

ちらと緋色の視線は自分より下に位置する金銀妖瞳を見下ろす。遠回しに舐めろと言われてるのだと気づいたカーマインは初め
恨めしそうな眼差しを向けたが、その傷をつけたのは確かに己であるので仕方なく少し背伸びをしてそこをちろちろと舐める。
鉄錆びの味が口いっぱいに広がって何とも言えない気持ちになるが、なるべく優しく、痛みを感じさせぬように血を拭っていく。
そんな様を彼らの背後できゃあきゃあ言いながら見守ってる腐女子の存在やげんなりとした包帯組みが見ているとも知らず。
もちろんアーネストは気づいていたが敢えて何も言わない。というかいい虫除けだとクツクツと笑っている。
そして後に皆に見られていたとアーネストに教えられたカーマインは腰の痛みも忘れて馬鹿馬鹿ー!とやはり全ての元凶で
あるアーネストを追い回し続けた事は言うまでもない―――



緋眼の騎士に鳥籠を壊された美しい鳥は。
新たに知った感情を抱きしめながら、焦がれに焦がれた青い空を
自らを救い出した騎士と共に駆け巡っていた。



―――とても綺麗で醜い恋情を抱いて・・・・・





fin





あー、な、長かったです。あまりの長さにエロ(殴)も途中でカットです。
リク内容・・・・はまあ、要するに「虫を払ってばかりで構ってくれない筆頭に餅を焼いて拗ねるカーマインの裏もの」
みたいな感じでしたっけ?あれ、リク内容をちゃんと把握できてない・・・・!!(殺)
と、とにかく何かもう前半と後半が全く別物の話しになってる気がしますがこれで良かったんでしょうか??
えー、やり直せという場合はがっつーんと言って聞かせて下さいませ。自分頑張りますので(何を?)
ではではわざわざのリクエスト有難うございました高橋様!!



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